レスベラトロールの抗酸化作用。
最近、活性酸素という言葉をよく聞きます。
これは私たちの呼吸によって取り入れている酸素のうち、特に活性の激しい酸素に変化したもので、フリーラジカルとも呼ばれています。
本来は、体に備わっている抗酸化物質が働き、活性酸素を抑制・除去するのですが、近年では食生活の乱れやストレスなどによって自分自身では対処できない量の活性酸素が体内に発生してしまっているのです。
活性酸素の増加と比例して、ガンや心筋梗塞・脳梗塞などの生活習慣病をはじめとした様々な病気にかかりやすくなることが既に知られています。
レスベラトロールは、マサチューセッツ工科大学のガレンテ博士や、ハーバード大学のシンクレア博士らによる研究で、抗酸化物質の筆頭として取り上げられています。
また、活性酸素は肌を老化させる大きな原因にもなっていますが、レスベラトロールには、活性酸素を消去するだけでなく、新陳代謝を促進させる効果もありますので、美肌作用にも注目されています。
レスベラロトールの抗ガン作用。
厚生労働省研究班の研究によれば、生涯にガンにかかる割合は、男性2人に1人、女性3人に1人と予想されています。
また、ガンは細胞の老化と密接に関連しており、高齢化社会がさらに進むと、ガン患者も増加することが推測されます。
レスベラトロールの抗ガン作用は第一段階(イニシエーション)、第二段階(プロモーション)、第三段階(プログレッション)の発ガンプロセス主要三段階において抗ガン作用を示すことがアメリカの科学誌「サイエンス」に発表されています。
動脈硬化の予防効果。
動脈硬化とは、文字通り動脈が硬くなることで、弾力を失って脆くなるのです。
フランスやイタリアなどでは肉類などの高脂肪食を多く摂っているにもかかわらず、心臓病の発症率はアメリカの3分の1、イギリスの4分の1に留まっています。
これはフレンチ・パラドックスと呼ばれる古くからの謎でしたが、その後、ブドウ由来の研究が進み、レスベラトロールの動脈硬化性疾患の予防作用が明らかになったのです。
フランスやイタリアなどでは既にブドウ種子エキス(レスベラトロール)が医薬品として認可されています。
認知症予防への効能。
人は老化とともに多くの生活習慣病に出会いますが、これからは脳の老化による機能障害が、老人性認知症として始まり、増加すると予想されています。
老人性認知症のうち、80%以上は脳血管性認知症とアルツハイマー認知症です。
(脳血管性認知症は、脳の神経細胞を養う毛細血管が詰まり、その先に血流が届かないことで脳が機能低下して起こり、
アルツハイマー認知症は、脳全体が萎縮することで起こります。)
アメリカの科学誌「サイエンス」によれば、レスベラトロールには脳細胞ニュートロンの結合促進酵素を活性化させる作用があるとされており、認知症を予防する効能に期待されています。
メタボリックシンドロームの予防。
動脈硬化など生活習慣病の発症の原因として、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)がリスクを格段に高めていることは既に知られています。
WHO(世界保健機関)によると、全世界の死亡原因は心筋梗塞などの心血管疾患が既にガンを上回っており、特に肥満者が急増している中国などアジア諸国では、非常に問題となっています。
レスベラトロールには、脂肪の蓄積を減少させて遊離脂肪酸を放出することが明らかになっており、メタボリックシンドローム予防やダイエットに効果的です。
ハーバード大学のシンクレア博士のグループでは、肥満のマウスにレスベラトロールを大量投与し、肥満による悪影響の減少、寿命の延長という結果を確認しています。
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